アキレス腱包炎には2種類あった!
あなたは『アキレス腱包』という言葉をご存じでしょうか?
『アキレス腱包』とは、アキレス腱と踵(かかと)部分に起きる炎症のことを言いますが、詳しく調べると、この炎症は2種類に分類されるようです。
どのような場所に発症し、どのような症状が起こるのか、その違いを見てみましょう。
<アキレス腱包炎 その1:アキレス腱滑液包炎>
アキレス腱包炎のひとつとして、アキレス腱滑液包炎があります。
これは、アキレス腱と踵(かかと)の骨の間に滑液包というものが1つあるのですが、この滑液包が炎症を起こすと発症する病気と言われています。
怪我で発症する場合は、症状が突然出ますが、怪我が原因ではない場合は、徐々に発症するようです。
主な症状は、かかと部分の腫れと熱感と言われています。症状が軽い場合は、赤みと腫れ、そしてかかとの後ろ側が痛くなります。
症状が酷くなると、かかとの皮下に赤いしこりが出来てしまい、かかとの上にも痛みが生じるそうです。慢性化した場合はこぶが硬くなってしまうようです。
アキレス腱包炎の赤みや腫れ、かかとの痛みを感じたら、まずは患部を冷やし、衝撃を吸収するインソールなどを靴に挿入して患部を保護しつつ、すぐに医師の診察を受けるようにしましょう。
詳しくは「女性必見!あなたも『アキレス腱滑液包炎』かも」を是非ご覧ください。
<アキレス腱包炎 その2:アキレス腱皮下滑液包炎>
アキレス腱包炎症のもうひとつは、アキレス腱皮下滑液包炎があります。
これは、アキレス腱の踵骨に付く付近に炎症が生じ、痛みが出る病気です。よく誤解されますが、アキレス腱そのものが腫れるのではありません。
アキレス腱皮下滑液は、読んで字の如く、アキレス腱の下の皮膚との境界を緩衝剤として埋めているものであり、靴などを履いて歩く際、皮膚からの刺激を和らげる働きがあります。
よって、踵を圧迫するような靴を履いていると、踵骨が隆起している部分と、靴の間で摩擦を起こしやすくなり、炎症になることが主な原因と言われています。
一般的に、10代から30代の女性に多い症状で、ハイヒールを履いてオシャレをする世代に多くみられるようです。
また、スポーツの際、キツいスパイクシューズを履いたり、新しい靴を履いた時に発症することも多いようです。
上記のことに心当たりあり、アキレス腱包炎のかかとの痛みが生じたら、ハイヒールを履くことやキツい靴、新しい靴を履くことは中止し、痛みが出ないような履きなれたヒールの低い靴に履き換えましょう。
それで大方の場合、痛みも軽減され、自然治癒しますが、それでも痛みが治まらない場合は、医師の診断を受けるようにしましょう。
詳しくは「アキレス腱皮下滑液包炎って、何ですか?」を是非ご覧ください。