アキレス腱断裂

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アキレス腱断裂とは、どんな症状なの?

アキレス腱断裂って、ご存じですか?準備運動をせず、急にスポーツをしたり、激しい運動をすると「アキレス腱断裂になった!」と大ごとになり、翌日からギブス生活になった人がいますよね。

 

そもそもアキレス腱断裂って、どんな症状なのでしょう?また、その症状が出てしまう元になる「アキレス腱」とは、どのような働きをする腱なのでしょう?

 

 

<アキレス腱って、どんな働きをするの?>

 

アキレス腱は、足首の後ろにあり、ふくらはぎの筋肉とかかとの骨にある踵骨隆起を付着させる腱をいいます。ふくらはぎの中央近くから踵(かかと)にかけて15pほどの長さがあり、人体で最も強靭で太い腱と言われています。

 

アキレス腱は、歩く・走る・飛ぶなどの運動の際、つま先を蹴りだす時に踵(かかと)を持ち上げたり、着地する際、足のつま先を地面に踏み込ませるなど、体の動きでは大変重要な役割を持っています。

 

ちなみに「アキレス腱」の由来は、ギリシャ神話の英雄アキレウスから取られているそうです。アキレウスは赤ちゃんの頃、アキレウスが不死身になるように冥府の川に浸されたのですが、母が掴んでいた踵(かかと)だけが川に浸からず、そこだけ生身のままになったそうです。

 

アキレウスはその後スクスクと成長し、英雄として名を馳せましたが、トロイア戦争で敵方の王子に弱点の踵(かかと)を射抜かれ、これが原因で亡くなったそうです。

 

この神話から、
アキレス腱=致命的な弱点
とか、
アキレス腱=強者が持つ急所
という代名詞になった、と言われています。お母さん、あと一歩で愛する息子は不死身になれたのに、惜しかったですね!

 

 

<アキレス腱断裂の症状って、どんな感じ?>

 

アキレス腱断裂の瞬間っは、「ボールが当たった」ような感じや「棒で殴られた」ような感じがし、アキレス腱部に痛みが生じ、つま先立ちが出来なくなります。「バチッ!」という音がする場合もあるようです。

 

患部を触れてみると、アキレス腱から2〜6cmがへこんでおり、押すと痛みます。皮下出血をしている場合もあります。ただ、完全断裂でも痛みはそれほど強くなかったり、ベタ足なら歩けるケースもある為、人によるようです。

 

一番の見分け方は、脹脛(ふくらはぎ)から踵(かかと)にかけて、手のひらを下していきます。明らかにぼこっ!とへこむ部分があった場合、アキレス腱裂傷が起きていると言えますので、チェックしてみましょう。

 

また、うつ伏せに寝たまま膝(ひざ)を直角に曲げた状態で脹脛(ふくらはぎ)を鷲づかみにすると、通常は足首が底屈しますが、アキレス腱断裂があると全く底屈しません。こちらの方法も試してみましょう。

 

アキレス腱断裂をしているものの、痛みがそれほどでもないなど自覚症状が薄い場合、病院での受診をしなかったり、見落としたりした結果、再断裂を発症することがあるので、十分に気を付けましょう。

 

 

<応急処置は、どうすればいいの?>

 

 

まずは皮下血腫(けっしゅ)を軽減させるため、水や氷を軽く当て、その後足首の固定を行います。必ずしもアキレス腱断裂をしたら即医療機関を受診すべき!とまでは言いませんが、なるべく早く整形外科を受診するようにしましょう。

 

 

<アキレス腱断裂の原因とは?>

 

アキレス腱の構造は、踵(かかと)の骨の先端突起部分に腱が付いており、筋肉と連動することで動く仕組みになっています。筋肉は収縮が出来ますが、腱は自らが収縮する組織ではありません。

 

アキレス腱は筋肉などの外部からの力を受けて収縮を行う組織である為、怪我をする時は外部からの強い力が加わる原因が必ずあると言っても過言ではありません。

 

よって、アキレス腱断裂は、アキレス腱を他人から蹴られたり、何かに当たって怒る直接的な原因や、アキレス腱を無理矢理伸ばそうとする力が働いたことによる原因があります。

 

然しながら、アキレス腱裂傷の発症原因は中年以降のスポーツ活動で一番起こり易く、ジャンプ、ダッシュ、ターンなどの動きによってアキレス腱に急激なストレスが加わって発生するものが大多数を占めます。

 

スポーツ中のアキレス腱裂傷の主な原因は準備運動不足ではありますが、以前からアキレス腱痛を感じていたり、以前軽いアキレス腱断裂があり再断裂を起こしたことが原因のことがあるようです。

 


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