アキレス腱の画像

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アキレス腱断裂の画像診断は不要?!

アキレス腱断裂の診断において、MRIや超音波検査、CTなどを使って画像診断を行う病院と、問診とテストだけで診断する病院があるようです。

 

画像診断の場合は、検査費用も掛かりますし、被ばくの心配もあります。出来れば受けたくないですが、本当に必要なのでしょうか?

 

 

<アキレス腱断裂の画像診断の意義とは?>

 

アキレス腱断裂の画像診断は、問診やテストと組み合わせることにより、診断の精度が増すと言われています。

 

また、保存療法や手術療法後のアキレス腱の修復状態を、画像的に把握することにより、リハビリ方法や術後の方針を決定する際に有効になる、という意見もあります。

 

 

<アキレス腱断裂の画像診断の方法とは?>

 

アキレス腱断裂の画像診断には以下3つの種類があります。

 

1.MRIでの画像診断

 

MRIは、磁気を使用して、人体の断面写真を写すことが出来る医療用機器です。被ばくがないのが最大の特徴です。

 

ただ、費用が1万円程度と高額になること、騒音が大きいこと、狭い部屋での撮影のため閉所恐怖症の人には向かない、というデメリットがあります。

 

2.CTでの画像診断

 

CTはX線という強い放射線を使用して、身体を透かし、影絵のように移して画像にする医療用機器です。

 

CTは検査時間が短く、検査費用も5千円程度と、MRIより安くなりますが、被ばくがあります。妊婦さんや他の病気がある方には不向きではあります。

 

 

3.超音波(エコー)での画像診断

 

以前は整形外科ではあまり使用されていませんでしたが、最近は技術革新のお蔭で、CT,MRIの解像度に負けないくらいになり、取り入れる病院も増加傾向だそうです。

 

超音波の利点は、診察室で使用出来、検査中患者さんと一緒に検査画面を見ることも可能で、痛み等の人体への影響や被ばくの恐れもありません。

 

検査費用は病院によりますが、2千円〜5千円程度だそうです。

 

 

<アキレス腱断裂の画像診断は必要?>

 

上記のようなメリットがある、画像診断ではありますが、アキレス腱断裂は、そもそも問診や臨床所見(テストなど)で特徴的なサインがある為、多くの場合その診断は、画像がなくても可能だそうです。

 

という訳で、絶対的な必要性というのは、あまりないようで、画像所見を追加することにより「精度が増す」ということのようです。

 

よって、特殊な事情がない場合、画像診断は一般的には必要がなく、医師が必要だと思う症状の場合、採用されるもののようです。

 

 

<おまけ・アキレス腱断裂のテスト方法>

 

アキレス腱断裂の画像診断をせず、テストによる方法を採用する場合、「トンプソンテスト」と呼ばれる方法が定番とされているようです。

 

その方法は、患者さんをうつぶせに寝かせ、ひざを直角に曲げた状態でふくらはぎを鷲づかみにします。

 

問題がない状態ですと、足は曲がりますが、アキレス腱断裂があると、足は全く曲がりません。簡単に見分けられますね。

 


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