コレステロールが高いと、アキレス腱肥厚になるの?
アキレス腱肥厚って、ご存じでしょうか?実は一般人口の500人に1人が該当するという、稀ではない遺伝性の病気だそうです。しかも重症になると膵炎になってしまうとか!
どのような病気なのか、どのような症状なのか、そして、治療法はあるのか、調べてみましょう。コレステロールが高い方は必見ですよ!
<アキレス腱肥厚って、どんな病気?>
アキレス腱肥厚とは、コレステロール値が高い遺伝子を親から受け継ぎ、子供も高コレステロール血症になる病気のことをいいます。
両親から、この高コレステロールの遺伝子を受け継ぐ場合は「ホモ型家族性高コレステロール血症」といいます。
両親のどちらかから、この高コレステロールの遺伝子を受け継ぐ場合は「ヘテロ型家族性高コレステロール血症」といいます。
アキレス腱肥厚になると、動脈硬化や狭心症、心筋梗塞や膵炎などになる可能性が高くなるという、恐ろしい病気なのです。また、アキレス腱も断裂しやすくなるそうです。
<アキレス腱肥厚の症状とは?>
アキレス腱肥厚の症状は、急にアキレス腱が、厚さ1cm以上盛り上がってきたり、総コレステロール値が300を超えるくらい高くなることが特徴です。
体の特徴は、目と眉毛の間に、黄色いおできのようなものが出来たり、黒目のふちの部分が白くなってくることがあります。
また、手指の付け根の部分や、ひじの部分が、ぼこぼこと盛り上がってきたりすることもあるようです。
<アキレス腱肥厚の原因と併発しやすい病気とは?>
アキレス腱肥厚の原因は、遺伝的にコレステロール値が高いことにあります。また、後天的に中性脂肪が多い方やコレステロール値が高い場合も原因になっています。
また、普段よく動かす部位であるアキレス腱は、特に摩擦が掛かり易い為、アキレス腱肥厚になりやすいようです。
更にアキレス腱肥厚だけでなく、コレステロールが高いと、心臓の血管である冠動脈の動脈硬化が起きやすくなり、狭心症や心筋梗塞の原因になります。
また、中性脂肪が多いと、血中での中性脂肪を分解する為、多量の有利脂肪酸が出現し、これが移管にダメージを与えることになります。
これが進むと、膵臓の組織に分布する毛細血管を閉塞させ、組織に壊死を起こしてしまうのです。
<アキレス腱肥厚の治療法とは?>
アキレス腱肥厚は、食事療法や運動療法だけでは、コレステロールを低下させることは、ほぼ不可能とも言われています。
しかし最近では、良い薬が開発されている為、総コレステロールが300mgを超えているような方でも、正常値に戻る可能性が高くなったようです。
遺伝的にコレステロール血症の方や、コレステロールや中性脂肪が高い方は、是非病院での診察を受けてみましょう。