アキレス腱滑液包炎って、なに?
アキレス腱滑液包炎って、ご存じですか?実は調べてみたら、女性に発症例が多いというのも頷けるくらい、身に覚えがある病気でした!
これを放っておくと、踵(かかと)の外傷や、関節リウマチのような病気に発展することもあるという、かなり怖い病気のようです。それでは、アキレス腱滑液包炎について見ていきましょう!
<アキレス腱滑液包炎って、なに?>
アキレス腱滑液包炎には、アキレス腱にある滑液包という液体が満たされた袋状の部分の炎症で、アキレス腱後滑液包炎と、アキレス腱前滑液包炎(=踵骨後部滑液包炎)の2種類があります。
アキレス腱後滑液包炎は、踵(かかと)の皮膚とアキレス腱の間に発症するものです。
アキレス腱前滑液包炎は、アキレス腱の正面側の踵(かかと)の骨への付着部分に発症するものです。
<アキレス腱滑液包炎の症状は、どんな感じなの?>
アキレス腱滑液包炎になると、踵(かかと)の後ろに腫れや、熱を持った感じになります。また、踵の後ろが赤くなったり、腫れたり、痛くなったりします。
さらに炎症が進むと、滑液包が大きくなり、踵の皮膚の下に赤い「しこり」が出来、踵の上にも痛みが出ます。
この状態では歩行が困難になる為、庇い足になり、正常な足に負荷が掛かって、アキレス腱炎など別の病気を発症したり、腰痛や頭痛など別の痛みが出る可能性も出てきます。
そして、この状態が慢性化すると、腫れは固くなり、踵の骨の一部を手術で切らなくてはならなくなってしまいます。大ごとですね!
<アキレス腱滑液包炎の原因は?>
アキレス腱滑液包炎は、踵の後ろを支える部分が固い靴だったり、踵の後ろの軟部組織が圧迫され続けることが原因と言われています。
ハイヒールやつま先部分が尖ったような靴を履く女性に多く発症する病気の為、女性は要注意です!
<アキレス腱滑液包炎を防ぐには?>
まず、ハイヒールやつま先の尖ったような靴を履くのは極力避け、ヒールの高さを3cmくらいのものにしたり、3Eなど、つま先がゆったりした靴を選びましょう。
靴を履いた際、若干足の指が動かせるくらいが良いでしょう。また、踵の衝撃を吸収したり、踵への圧迫を防ぐようなインソールを装着するのも、良い方法です。
女性はとかく、美を追求するあまり、肉体に負担をかけがちですが、健康な体あっての美です。あまり無理な靴は履かずとも美は保てます。
ピンヒールやハイヒール、また、つま先の尖った靴は魅力的ではありますが、「ここ一番!」の時の数時間だけにし、普段は極力足に優しい靴を履くようにしては如何でしょう?