アキレス腱の手術

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アキレス腱手術抜糸後の、原因と注意点とは?

アキレス腱の手術が無事に終わり、いよいよ抜糸することになったアナタ。(※アキレス腱手術の種類は「アキレス腱断裂の3つの手術法とは?」をご参照願います)

 

ようやく長いギブス生活から解放され、リハビリをしながら普通の生活に戻れると期待でワクワクしますが、抜糸って、やはり痛いのでしょうか?

 

また、抜糸してからも油断すると、再断裂や最悪細胞の壊死の可能性があるとか!その原因と予防法についても見ていきましょう。

 

 

<アキレス腱手術の抜糸って、やはり痛いの?>

 

アキレス腱手術から抜糸出来るくらいに回復してきたら、いよいよギブスカッターでギブスの右側、足裏、左側を切り、抜糸をすることになります。個人差はありますが、抜糸まではアキレス腱手術から1週間程度だそうです。

 

ちなみにこのギブスカッターは、丸鋸(まるのこぎり)のような、直径5cmくらいの丸い歯で、歯の山はとても小さく、前後方向に振動し、ギブスを切るしくみになっているそうです。

 

歯が回転して切る形式ですと、足を傷つけてしまう可能性もありますし、使う人がコントロールしにくいからだそうです。しかもこの丸鋸は、ギブスの下に巻いてある綿やニットは切れないように設計されているそうです。すごい技術ですね!

 

さて、その丸鋸でギブスを切った後、ギブスの下に巻いてある綿やニットをはさみで切り、そこからアキレス腱手術の抜糸が始まります。

 

抜糸は縫った箇所をはさみでチョキチョキ切っていきます。痛みについても調査したところ

 

1.「全く痛くなく、糸を引っ張るような感覚すらなかった」という人

 

2.「最初の3か所まではチクッ!としたが、ほとんど痛みはなく、残り2か所は一瞬だけズキッ!と思ったより痛かった」という人

 

3.「最初の1か所から終始物凄く痛かった!」という人

 

という具合に、個人差があるようです。これはお医者さんの技術のせいなのか、それとも痛みを感じる個人の感覚のせいなのか、調べても分かりませんでしたが、出来れば痛くないといいですよね…(祈)

 

抜糸後は、改めて消毒が行われ、翌日からの入力も許可されることが多いようです。(個人差や病院の方針により、抜糸後もショートブーツ程度のギブスを、再度装着することもあるようです)

 

 

<恐怖!アキレス腱手術の抜糸後の再断裂の原因は?>

 

無事にアキレス腱手術後の抜糸も終わり、ギブス生活から今度はリハビリという、アキレス腱の社会復帰(?)に向けた段階に差し掛かりますが、ここで油断するとアキレス腱の再断裂という最悪の事態になってしまうので、要注意です。

 

アキレス腱手術後の再断裂は、アキレス腱手術から2か月までが可能性が高く、それ以後はゆるやかに減少するようです。よくある再断裂の原因は以下の通りです。

 

1.階段からの落下による、アキレス腱への急激な負荷の発生

 

2.入浴中にお風呂の縁やお風呂の段差で、アキレス腱をぶつけてしまう

 

3.リハビリが十分でないのに、スポーツを再開してしまった

 

4.無理なリハビリで、アキレス腱に負荷が掛かり、再度切れてしまう

 

このような「ちょっとした不注意」で、アキレス腱の再断裂が起きてしまうことが多々あるようです。特に中高年は傷の治りも遅い為、無理は禁物と言えましょう。

 

 

<アキレス腱手術後の再断裂は、こんなに危険!>

 

アキレス腱手術後に再断裂をしてしまうと、再びアキレス腱を再建することは、最初の断裂以上に注意が必要です。

 

というのは、アキレス腱部の縫合には皮膚を縫い合わせる作業がありますが、アキレス腱の皮膚には余裕が少ない為、再縫合を繰り返せば繰り返すほど、組織は切除される上、不足が生じます。

 

そうなると縫合する組織の血流は手術を繰り返す度に悪化し、傷はさらに大きく開いてしまう、という悪循環になってしまうのです。

 

若いから再生能力があるし、大丈夫!と、無理矢理縫合しても、皮膚が裂けるか、糸が切れるかのどちらかになる為、若い方でも再縫合はお勧め出来ません。

 

どうしても再縫合を望むのであれば、皮膚移植か筋皮弁(筋肉と皮膚を含む移植)を行うしかなくなります。かなり大ごとになりますね…

 

ということで、再断裂をした場合は、アキレス腱保護による自然治癒(ギブスで固定して、自らの回復力で治す)という方法になります。時間は掛かりますが、いたずらに手術を繰り返して大事に至るより良いと思います。

 

最後に、抜糸後に傷が開いた場合、毎日消毒することは絶対に止めましょう。消毒を繰り返すことによって、折角自力で回復しようとしている傷口の細胞が壊死し、患部に穴があく、という最悪なケースになるからです。

 

ここまで来ると、傷口が難治化し、非常に治りにくくなりますので、要注意です。再断裂した場合は、変にあれこれせず、自然治癒に任せたほうが、良いのかもしれませんね。

 


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