アキレス腱の強化

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アキレス腱を強化するとは?

「アキレス腱断裂やアキレス腱周囲炎などの病気を防ぐ為、アキレス腱を強化しましょう!」などと言い、ストレッチやヨガなどが最近盛んになっています。

 

でも、そもそも論として、アキレス腱って、筋肉と同じように強化できるものなのでしょうか?また、骨のように、一度断裂したら強くなるものなのでしょうか?

 

 

<そもそも、アキレス腱って強化出来るの?>

 

結論から申しますと、アキレス腱は腱自体に血管があまり通っておらず、筋肉のような組織でもない「腱」ですので、そもそも強化することは困難です。

 

通常、アキレス腱は親指より細いと言われていますが、まれに親指くらい太い人がいます。これはアキレス腱が太いのではなく、肥満による脂肪だそうです。

 

なので、強化することは出来ませんが、柔軟性を維持することは可能です。アキレス腱の柔軟性は悲しいことに、20歳をピークに徐々に柔軟性を失い、断裂しやすくなるようです。

 

なので、アキレス腱の強化という意味では、アキレス腱の柔軟性を維持しつつ、アキレス腱を引っ張る筋肉を鍛えることが重要と言えるようです。

 

 

<アキレス腱は断裂後、骨のように強化されるの?>

 

骨折した場合、骨は再生能力がある為、きちんと癒合すれば、より太く、強化されるようですが、アキレス腱や筋肉は、一度切れると柔軟性が低下し、弱くなるようです。

 

なので、一度断裂したアキレス腱は再断裂しやすくなる、とも言われています。

 

好きでアキレス腱を断裂する方はいませんが、極力アキレス腱断裂をしないよう、筋肉を強化することが大切ですね。

 

 

<アキレス腱の強化を調べて、思うこと>

 

アキレス腱の強化を調べて行くと、ついつい「アキレス腱だけ」を強化しよう、とか、「アキレス腱だけ」を見てしまいがちですが、体のパーツだけを見ても意味がないことに気づきました。

 

人の体は、パーツ毎に独立して機能しているのではなく、アキレス腱の場合も、筋肉、骨、リンパ、血液などなど、複雑な要素によりアキレス腱の病気が発症します。

 

また、素人判断でアキレス腱だけを強化しようとすると、他の部位に予想外の影響が及び、新たなトラブルになることもあるようです。

 

何かアキレス腱に問題がある場合は、アキレス腱の強化も大切ではありますが、きちんと医学的見地から原因を追究し、治療していくことが一番のアキレス腱強化への近道なのかもしれませんね。


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