アキレス腱の長さは人それぞれ?
オリンピックや様々なスポーツイベントで、黒人選手の活躍がとても多くなってきました。特に短距離・長距離走などでは、黒人選手のウサイン・ボルト氏の活躍が目覚しいですよね。
黒人選手はバネが違うんだよ、とか、アキレス腱の長さが違うんだよ、などとテレビを見ながら解説する方がよくいますが、本当にアキレス腱の長さは人種によって違うのでしょうか?
それでは、アキレス腱の長さが人種によって違うのか、
見てみましょう。
<アキレス腱の長さは人それぞれ?>
1980年代の「Nature」という科学雑誌によると、ヒラメ筋は通常腓腹筋より足首に近いところまで及んでるのですが、このヒラメ筋が足首のすぐ近くまでついている人やそうではない人がいるとの発表があったそうです。
つまり、ヒラメ筋とアキレス腱の長さも個人差や人種差があるということのようです。身長や骨格、腸の長さが違うように、アキレス腱の長さも人種や個人差があるとは驚きですね!
<日本人選手と黒人選手のアキレス腱の長さや特徴は、
どのくらい違うの?>
2012年8月号の「Newton」という科学雑誌によると、日本人選手と黒人選手では、以下のような違いがあったそうです。
1.日本人選手のアキレス腱の
特徴
アキレス腱の長さは短く細い為、アキレス腱があまり伸びません。よって筋肉が強い力を発揮出来ず、瞬発力が劣るそうです。
2.黒人選手のアキレス腱の特徴
アキレス腱の長さは長く太い為、アキレス腱が大きく伸び縮みします。よって筋肉が強い力を発揮し、瞬発力に優れているそうです。
つまり、民族特性的にも、黒人のほうが、もって生まれた特性が、陸上競技やスポーツに適している、と言えるようです。
<アキレス腱の長さで、全て決まってしまうの?>
それでは、アキレス腱の長さや特徴で、アスリートとしての命運は決まってしまうのでしょうか? いいえ、そんなことはありません!
確かにスポーツに有利な遺伝子や民族特性を持っていれば、アスリートとして有利ではあることは事実です。
けれど、実際のスポーツの試合で見て分かるように、優秀な遺伝子を持った選手だけがトップアスリートになれる訳ではないことは、明らかです。
トップアスリートになるには、アキレス腱の長さや優秀な遺伝子だけではなく、育った環境やモチベーション、ハングリー精神など様々な要因を持ち合わせる必要があるのです。
アキレス腱の長さや遺伝子がイマイチでも、頑張れば金メダルも夢ではありません!それをオリンピックの場で多くの日本人が証明してくれる筈! 頑張れ、日本人!!!