アキレス腱石灰化症とは?!
「アキレス腱石灰化症」ってご存じですか?突然足首に激痛が走り、体重負荷が出来ず、痛みで睡眠が妨げられることもあるそうです。
どのような病気なのか、そしてその原因や治療法、更に発症しやすい年代について見てみましょう。
<アキレス腱石灰化症って、なんですか?>
アキレス腱石灰化症とは、アキレス腱部が硬くなり、石灰化するという病気です。骨化現象とも言われているようです。
足首に突然激痛が走り、体重を掛けることが出来なくなるそうです。また、アキレス腱付着部周辺が腫れたり、赤くなったりするようです。
レントゲンを撮ると、踵(かかと)に付着部が骨化し、踵の骨から突起のようなものが写ることが特徴です。
石灰付着の位置を調べる為にCT検査や超音波検査、MRIを取ることもあるようです。
<アキレス腱石灰化症の原因とは?>
アキレス腱石灰化症は、体内にあるリン酸カルシウム結晶が踵の骨付近に溜まり、最初は濃厚なミルク状で、時がたつにつれ、練り歯磨き状、石膏状となり石灰化することが原因です。
長期間にわたり、アキレス腱へ負荷が掛かり続けることが原因と言われています。ただ、残念ながら、はっきりとした原因は分かっていないようです。
<アキレス腱石灰化症の治療法とは?>
手術という方法もありますが、まずは安静にして、服薬と湿布を行います。早ければ3、4日で痛みは取れるようです。
服薬する薬は、ロキソニンとタガメットが多いようです。ロキソニンは痛み止め、タガメットは胃薬(胃酸の分泌を抑える薬)ですが、カルシウムの吸収を助ける効果があるようです。
タガメットは直接アキレス腱石灰化症に効く薬ではありませんが、アキレス腱痛に効果のある薬の副作用を緩和するという効果もあるようです。
ただ、薬は副作用も伴いますので、アキレス腱の痛みが治まってきたら、医師と相談の上、徐々に服用を減らすようにしましょう。
痛みが緩和したらリハビリを行うという対処法になることが多いようです。ただ、痛みが取れても、しばらくは自転車はアキレス腱を伸ばすので、乗らないようにしましょう。
また、アキレス腱に負荷が掛からないよう、ヒールの高い靴は履くのを止め、靴の中に衝撃を吸収する機能のあるインソールを入れてみましょう。
<アキレス腱石灰化症が多い年代とは?>
アキレス腱石灰化症が多い年代は、若いい人にはまず起こらず、40代から50代の、昔から走り続けているようなランナーに見られやすいようです。
長期間のアキレス腱への負担が蓄積し、発症するようですし、元々アキレス腱は30代以降は柔軟性が徐々に失われるそうですので、この年代の方は特に走り過ぎに注意しましょう。