アキレス腱のしこり

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アキレス腱のしこりの病気とは?!

突然ですが、アキレス腱に違和感を感じ、押すと痛い「しこり」が出来たことはありませんか?

 

「たかがアキレス腱のしこりだよね」と甘く見ていると、思わぬ大変な病気が引き起こされることもあるようです!

 

それでは、アキレス腱のしこりの病気について、見てみましょう。

 

 

<アキレス腱のしこりの病気 その1:アキレス腱炎>

 

アキレス腱炎が原因のしこりは、アキレス腱自体が過剰な負荷により酷使された結果、アキレス腱の弱い部分に細かな亀裂が出来たことが原因だと言われています。

 

そして、このアキレス腱の細かな亀裂を修復する為に、筋組織が増えたため、押すと痛い「しこり」が出来てしまうそうです。

 

要はアキレス腱に出来た亀裂を守ろうとして、筋組織によってしこりでガードしていたという訳です。体の防御本能と言えましょう。

 

けれど、この原因はアキレス腱の小さな亀裂ですので、過度の負荷が掛かると、しこりで守りきれず、アキレス腱が切れることもあるようです。

 

アキレス腱が切れる前に、しこりが出来たらすぐに病院を受診し、早急に治しておきたいですね。

 

 

<アキレス腱のしこりの病気 その2:アキレス腱周囲炎>

 

アキレス腱周囲炎が原因のしこりは、特に長距離ランナーに多く見られるように、過激な運動量の増加や練習方法の変更が原因だと言われています。

 

このしこりは、アキレス腱自体ではなく、アキレス腱を包んでいるパラテノンという膜が炎症を起こす為であり、この膜の炎症から守ろうとして、しこりが出来てしまうようです。

 

急に起こった場合は、2週間、慢性的に痛い場合は6週間安静にし、湿布やアキレス腱の衝撃を吸収するインソールを入れるなどし、アキレス腱のしこりや痛みの自然治癒を待ちます。

 

しかし、これでも治らない場合は、パラテノンを全部切除するという手術を行わなければならなくなります。また痛々しい大きな傷も残るようです。

 

手術という最悪な事態にならないよう、アキレス腱にしこりが出来たら、すぐに医師の診断を仰ぎ、治療をするようにしましょう。

 

 

<アキレス腱のしこりの病気 その3:黄色腫瘍
(おうしょくしゅよう)>

 

黄色腫瘍が原因のしこりは、高脂血症の合併症の1つであり、皮膚における動脈硬化のような病変が原因で起こるそうです。

 

黄色腫瘍の原因は、脂肪分を溜めた泡沫細胞(ほうまつさいぼう)が、血漿(けっしょう)中のリポタンパク(脂肪とタンパクの結合したもの)を取り込んで、皮膚や腱に入り込んで起きるそうです。

 

これは高脂血症が原因とは限りませんが、冠動脈疾患の合併が多く、動脈硬化が起きることにより、アキレス腱など、皮膚表面に近い腱にしこりが出来るそうです。

 

この黄色腫瘍によったしこりが出来た場合、食事療法と薬物療法を行い、それでも治らない場合は、切除手術や液体窒素による冷凍療法など、大掛かりな治療になってしまいます。

 

手術や液体窒素による冷凍療法など、大掛かりな事態にならないよう、アキレス腱にしこりが出来たら、すぐに病院に行き、医師の指示に従うようにしましょう。


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