アキレス腱のテーピング目的と効果とは?
アキレス腱のテーピング方法を調べてみますと、本やHPに写真入りや図入りで非常に分かり易く記載されており、必要に応じてやってみようかな、という気になりますよね。
でも、そもそも、アキレス腱のテーピングって、どのような目的を持って、更にどのような効果があるのか、ご存じですか?
どんな良いテーピングの方法でアキレス腱を保護しても、そのあたりが分からないと、漫然とした「手当」になる為、効果やモチベーションが変わってきてしまいます。
なので、まずは、アキレス腱のテーピングは何の為に、そしてどんな効果があるのか、調べてみましょう。
<アキレス腱のテーピングの目的 その1:怪我の予防>
スポーツには様々な種類があり、そのスポーツ毎に怪我が起こりやすい箇所が違ってきます。
テーピングは「転ばぬ先の杖」として、怪我が起こりやすい箇所を補強し、怪我の発生を未然に防ぐ目的があるのです。
<アキレス腱のテーピングの目的 その2:
怪我をした箇所の保護>
運悪くか、はたまた不注意でアキレス腱に怪我をしてしまった場合でも、ついつい動かさざるを得なくなるアキレス腱。
やむなく動かしていると、治りが遅いだけでなく、症状を悪化させてしまうことも多々あります。
そんな時、テーピングで固定することにより、ギブスのようにガチガチに固めることなく、アキレス腱に負荷が掛かることを防ぎ、保護する目的があるのです。(注:軽い怪我に限ります)
<アキレス腱のテーピングの目的 その3:
怪我の再発を防ぐ>
以前怪我をした箇所は、どうしても怪我をする前より弱くなっている為、怪我を再発しやすくなります。
テーピングはこうした部位を補強したり、保護する目的があります。また、病院に行くまでの応急処置としての目的もあります。
<アキレス腱のテーピングの効果 その1:
可動範囲の制限>
テーピングすることによってアキレス腱の可動範囲を制限することにより、ねんざやアキレス腱の損傷を防ぐ効果があります。
<アキレス腱のテーピングの効果 その2:
損傷を受けた箇所の補強>
怪我をして弱くなったアキレス腱にテーピングをすると、その箇所を補強する効果があり、ケガの再発防止に効果があります。
<アキレス腱のテーピングの効果 その3:
怪我への恐怖軽減>
プレー中、過去に怪我をしたことがあると、怪我に対する恐怖心からプレーに集中出来なくなり、本来の力を発揮出来なくなることがあります。
損傷したことのある箇所を補強し、保護することによって、安心感が生まれ、思い切りプレー出来るような心理効果もあります。
<おまけ1:アキレス腱のテーピングに関する注意点>
テーピングをしたからといって、怪我が治るわけでも、絶対に怪我をしないというわけでもありません。言うまでもなく、テーピングは万能ではないので、過度な期待をしないようにしましょう。
<おまけ2:テーピング用語の基礎知識>
テーピングの本やHPを読むと、いきなり専門用語で良くわからない言葉が出てきて戸惑います。よく使われるテーピング用語を記載しておきますね。
アンダーラップ:炎症防止のためにテーピングする巻き方です。
アンカー:テーピングの基礎になる巻き方です。
スターアップ:内反の防止のための巻き方です。
ホースシュー:スターアップの補強と、アキレス腱の保護を目的とした巻き方です。
サーキュラー:スターアップをずれないように固定する巻き方です。
ヒールロック:踵(かかと)の左右のブレを防止する巻き方です。
サポートテープ:関節の可動域を制限する為のテープです。アンカーテープの橋渡しをし、長さや引っ張る力によって動きを制限する効果があります。
Xサポート:2本のテープを交差させ、サポートテープを更に補強する効果があります。ねじれの方向に対する動きを制限する効果もあります。