アキレス腱痛

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成長期のアキレス腱痛とは?!

成人のアキレス腱痛は、アキレス腱炎やアキレス腱周囲炎、アキレス腱断裂などの病名と共に有名ですが、成長期の子供にもアキレス腱痛が見受けられます。

 

しかしながら、成長期のアキレス腱痛は、実は「成長痛」という成長期独特の痛みから来るものが原因のことがあるようです。成長痛とは何か、見てみましょう。

 

 

<成長痛とは?>

 

成長期の子供は、何の予兆や伏線もなく急に体の一部が痛くなることがあります。これを成長痛(正式名称:骨端症(=こったんしょう)といいます。

 

正式名称での骨端症は、読んで字の如く、「骨の端に症状(痛み)起こす」病気です。

 

成長期の子供の骨の端は、骨が伸びる為に必要な細胞が密に詰まっており、急激に骨を伸ばそうとするあまり、無理なストレスが掛かるため、痛みを引き起こしやすいと言われています。

 

足の成長痛はアキレス腱痛となることが多いので、おかしいと感じたら医師の診断を受けると安心でしょう。

 

 

<成長痛に伴うアキレス腱痛の種類>

 

それでは、成長痛(=骨端症)に伴う、アキレス腱痛の病名と症状を見てみましょう。

 

1.成長期のアキレス腱痛 その1:第5中足骨基部骨端症

 

足の小指側の側部分の真ん中あたりから痛みが生じる病気です。主に成長期の男子が発症し、スポーツのしすぎが原因のことが多いようです。

 

放っておくと、アキレス腱痛となり、歩くと痛みが生じ、悪化すると平常時でも痛みを生じさせます。

 

成人でこの場所を痛める場合は、「軍隊骨折」という骨折の可能性がありますので、注意が必要です。

 

 

2.成長期のアキレス腱痛 その2:踵骨骨端症

 

こちらも「男子6:女子1」の割合で、8〜12歳くらいの男子に多く見かける症状です。

 

怪我によって発症することは少なく、明らかな原因が無いにも拘らず、運動中に痛みを訴えることが多いそうです。

 

酷くなると、痛くて踵をつけることができないような状態になることもあり、アキレス腱痛となります。

 

原因は運動によるアキレス腱の張力と、繰り返される踵への衝撃と考えられています。

 

また、アップシューズで練習しているときは平気でも、スパイクシューズを履くと、特に突き上げによる痛み酷くなるという特徴もあります。

 

ただ、この症状は2〜3年で自然に消えますので、それまでは安静にし、踵への衝撃を減らすインソールなどを使用しておきましょう。

 

 

<おまけ:注意が必要な足の成長痛>

 

上記の成長痛はほぼ2〜3年で自然治癒するものですが、以下の成長痛は注意が必要です。心当たりがある場合は、すぐに病院で診察を受けましょう。

 

1.第一ケーラー病

 

4〜8歳の男子に多く、症状は2年ほどで自然治癒するものの、歩行障害になることがある病気です。

 

足裏のアーチ (土踏まず) 上で、カーブのてっぺんにある突起を舟状骨(しゅうじょうこつ)といい、その骨に異常をきたす病気です。

 

血行不良や足に負荷が掛かることが積み重なった結果、発症すると言われています。

 

 

2.第二ケーラー病

 

歩くとき、主に中指や薬指の付け根に痛みを生じ、遂には足指の付け根部分の骨が、腐ってしまう病気です。

 

原因にはさまざまな説があり、確定したものは無いものの、足幅の狭い靴を長時間使用することで発症すると入れています。

 

成長痛は男子が発症することが多いですが、この第二ケーラー病は女子に多いそうです。

 


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