アキレス腱の内側が痛いんですが…
左右どちらかの足の、アキレス腱の内側が痛い、ということはありませんか?痛すぎて、靴が履きにくくなったり、痛む足を庇って歩いている場合は要注意です!
脅す訳ではありませんが、その痛み、万病の元になるかもしれませんよ。どうしてアキレス腱の内側が痛いと万病の元になるのか、見てみましょう。
<アキレス腱の内側が痛い、原因とは?>
アキレス腱の内側が痛い原因は、まず0脚が原因と思われがちですが、実は偏平足や足に合わない靴(ヒールの高い靴や底が厚い靴、磨り減った靴など)を履き続ける為、また、スポーツでアキレス腱を酷使しすぎが原因と言われています。
偏平足が原因の場合は、踵骨が内側に傾くことにより、アキレス腱の内側が伸ばされ、炎症が起きることから、アキレス腱の内側の痛みが生じるそうです。
また、足に合わない靴を履き続けた場合は、足の横アーチを作る中間関節の靭帯が緩み、アキレス腱の内側が痛くなるようです。
最後のスポーツのしすぎの場合は、足関節の曲げ伸ばしを繰り返すことにより、アキレス腱と骨が付着する接点に損傷が起き、滑液包に炎症が生じやすくなり、アキレス腱の内側が痛くなるようです。
<アキレス腱の内側が痛いことを放置すると、
どうなるの?>
まず、アキレス腱の内側が痛い、という症状は、「アキレス腱炎」という病気であり、このまま放っておくとアキレス腱断裂となり、アキレス腱が切れてしまいますので、要注意です!
しかも、アキレス腱断裂にならないまでも、痛い足を庇うようにして歩く為、反対側の足に負荷が掛かり、反対側のアキレス腱にも炎症が生じる可能性が高くなります。
また、庇い足は、足に「捻り(ひねり)」や「歪み」が生じる為、腰痛、ひざの痛み、頭痛など、複合的に痛みが生じる可能性があるのです。まさに万病の元と言えましょう。
<アキレス腱の内側が痛いとき、どんな治療を
すればいいの?>
それでは、どのような治療をすれば良いのでしょう?具体的に見てみましょう。
原因が偏平足や足に合わない靴の場合:ヒールの高さは3cmくらいまでにし、クッション性と衝撃吸収のある靴を選びましょう。また、衝撃吸収効果や足の前滑りをなくす効果のインソールを入れると良いでしょう。
スポーツのしすぎの場合:まずは安静にし、しばらくスポーツは控えましょう。痛みが落ち着いてきたら、足のストレッチやマッサージなどしつつ、回復を待ちましょう。
上記で様子を見、少しアキレス腱の内側が痛い状況が緩和されてきたら、足底筋の強化をしてみましょう。以下の方法は足底筋の強化に繋がるので、是非試してみて下さい。
その1:足の指5本を使い、タオルを手繰り寄せ、タオルをつまみ上げ、タオルを離します。
その2:足の指で、グー・チョキ・パーをします。
その3:床に座り、左手の指で右側の足の指を持ち、足指が胸のほうに反るようにし、ゆっくりと回します。最後に全ての足の指に手の指を入れ、ゆっくりと大きく広げましょう。
その4:0脚の人は、歩くときは足の小指側に体重をかけないようにし、親指側に体重が掛かるように意識して歩くようにします。
その5:アキレス腱やふくらはぎなどへのストレッチを念入りに行いましょう。