アキレス腱皮下滑液包炎って、なに?
アキレス腱皮下滑液包炎って、ご存知ですか?あまり聞きなれない病名ですが、実は若い女性を始めとして、現代人(特にサラリーマン)ではよく発症する病気だそうです。
アキレス腱皮下滑液包炎とは、どんな病気なのか?そしてその原因と対策とは、どんなものがあるのでしょう?早速調べてみましょう!
<アキレス腱皮下滑液包炎って、なに?>
アキレス腱皮下滑液包炎とは、アキレス腱の踵骨に付く付近に炎症が生じ、痛みが出る病気のことを言います。詳しく調べると
@踵(かかと)の皮膚とアキレス腱の間の、液体が満たされた袋状の滑液包が炎症を起こすもの(=アキレス腱後滑液包炎)
Aアキレス腱の正面側の踵の骨への付着部の液体が満たされた袋状の滑液包が炎症を起こすもの(=アキレス腱前滑液包炎)
があるようです。
<アキレス腱皮下滑液包炎の原因とは?>
アキレス腱皮下滑液包炎は、踵の後ろを支える部分が固い靴で歩いたり、ハイヒールのように足先が尖った靴が原因と言われています。
これらの靴を履くと、踵の後ろの軟部部分が歩くたびに圧迫され、滑液包炎を起こしたり、悪化したりするのです。
また、異常な圧迫や足の機能障害(踵の外傷など)がある場合は、アキレス腱と皮膚の間に防護的な滑液包が形成され、炎症が起き、腫れて痛むようになるようです。
更に関節リウマチのような病気も原因になることがあるようです。
<アキレス腱皮下滑液包炎の症状とは?>
先に踵の外傷があり、滑液包が炎症を起こした場合は、突然発症し、外傷がない場合は徐々に進行するという違いがあります。
主な症状は、踵の後ろ部分が腫れたり、熱っぽい感じになります。更に皮膚が赤くなり、踵が痛くなります。
炎症を起こした滑液包が大きくなると、踵の皮膚の下に赤いしこりが出来、踵の上が痛くなるようです。
アキレス腱皮下滑液包炎が慢性化した場合は、腫れが固くなり、腫れた部分が赤くなったり、肌色が強くなったりするようです。
<アキレス腱皮下滑液包炎の治療法とは?>
まずはX線検査を行い、アキレス腱皮下滑液包炎の状況を確認し、以下のいずれかの処置を行うそうです。
@症状が比較的軽い場合は、患部を温めるか冷やすかして圧迫し、非ステロイド性抗炎症薬を使用して、痛みと炎症の改善を図ります。
A炎症が酷い場合は、コルチコステロイド薬と局所麻酔薬の混合液を、炎症を起こしている滑液包に注射することもあるようです。
B上記@やAでも効果がない場合は、踵の骨の一部を手術で切除することになるようです。
上記処置を行った後は、炎症の軽減と踵への圧迫を減らす為、ヒールパッドを入れたり、衝撃吸収力があるインソールを装着しましょう。
仕事で問題がないようでしたら、ランニングシューズなどがお奨めです。
現在は、いろいろな踵に負担が掛からない商品やサポート用品が市販されています。
アキレス腱皮下滑液包炎を直し、予防する方法を、是非自分なりに摸索してみましょう。